日本は災害の国です。様々な災害を恐れ敬い、団結して対策を続けて今日の太い絆を作ってきました。
今後もみんなで力を合わせてがんばって行きましょう。
被災された方、されていない方、あなた、そして私、みんな被災する順番が先か後かほどの差しかないと考えています。当事者意識を持って活動いたしております。
弊社コックスはエレクトロニクスで人の悩みを解決するお仕事をしています。
これまでのノウハウを防災に活かせないか、検証を続けています。
その内のひとつが、農業IoTサインアグリを土砂災害検知スイッチとして使えないかと言う考察です。
※写真は、土砂災害対策のため、のり面、崖、堤防の土壌水分を調査する、水分・水位センサーのイメージです。
畑の土壌水分・水位を測定し、電波でデータを送信する事が出来ます。
これを利用すれば、土砂災害を事前に察知できるのではないかと考えています。
しかし、難しいのは、その地方、地域、土地によって、土壌の性質(赤土、粘土質、砂岩)も違えば、生えている樹木の種類も違います。
畑のように条件がそろっていれば(畑は作物によって適した土壌に改善する為、比較的条件がそろっている)データには再現性があり、実用可能なのですが、土砂災害の現場はそうはいきません。
再現性・確実性を保障するためには、何度も何度も繰り返し実験をして、データを積み上げていくしか有りません。しかし、土砂災害現場の多様性で、実験パターンは何百倍にもなり、資金と時間がいくらあっても足りません。しかも、災害が起きるのは、ごく稀かつ、一瞬です。有効な実践データを取る事はほとんど不可能なのです。
「Aamazon 土砂災害センサー」で検索しても何も出てこないのは、検証が難しいからなのだと思います。
NHK あしたブログ 【武田真一アナ・インタビュー②】「いのちを守る」ためには
https://www.nhk.or.jp/ashita-blog/400/307245.html
災害に関する対談形式のNHKのブログです。
その中に、気になるワードを見つけました。
『避難のスイッチ』
『ニュースには感情を入れない』というセオリーを覆して、感情に訴える事で「怖い」と思ってもらうことが、「避難のスイッチ」を入れる。
と言うことだと思います ※詳しくはリンク先の本文をよくお読みください。
※武田アナは感情に訴えかけているだけで、感情的になっている訳ではありません。感情に訴えると言うアナウンス技術を使っているのです。
弊社は災害センサーを完成させることを目指しますが、簡単では有りません。
私達が今役に立てる事は、この製品のように、役に立ちそうな働きがある製品があると広く訴えかける事だと思います。
災害の起きそうな現地の方々に『自作の避難スイッチ』を作っていただく為の部品を供給するのです。
どのぐらいの深さで、どのぐらいの水分量があると危険かは、場所によって違いますので、正確には言えません。ただ、いつもより多い、早い、何かが違う、などの情報は手に入ります。
電波で通信して数値を確認しますので、現場に足を踏み入れる必要は有りません。
ピカピカ光りますので、視覚で危機感を感じられます。
『(避難勧告が出ていなくても)こうなったら避難する』という『自作の避難スイッチ』を当事者に作っていただき、避難活動を早めに行えるようにと、工夫を続けていただく活動そのものが、防災となるのではないかと思います。
NHKアナウンサー武田真一さんは、命を守るためにはルールに縛られずに最善を尽くす放送を出していく
とも仰っています。
私達も製品販売の常識にとらわれず、少しでも役に立つと感じた何かを発信し、実用化を目指します。
沢山の方のご意見を頂いて『少し役に立つ程度でもいい』と言うスタンスで開発を続けます。
日々の取り組みが最も大切な防災対策だと思います。弊社にそのお手伝いができるように今後も調査、検討を続けます。
[PDF]土砂流出防止機能の高い森林づくり指針 - 農林水産省 www.maff.go.jp/j/budget/yosan_kansi/sikkou/tokutei_keihi/.../ippan265_09.pdf
災害に強い森林とは,「土砂災害防止機能/土壌保全機能」対象地の傾斜,縦断面形,横断面形をメッシュにより解析,計測し,災害が発生の手掛かり
気象庁|土壌雨量指数
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/dojoshisu.html
土壌雨量指数とは、降った雨による土砂災害危険度の高まりを把握するための指標
西日本の高速道/大雨により、土砂流入・橋梁流出・土砂崩れ、各地で発生https://lnews.jp/2018/07/k070701.html
2018年07月08日の被害状況